4642声 コロナ渦の元日に

2021年01月01日

朝起きて昨夜の格闘技ニュースを見てみかんを食べる。今年も普段の新年と変わらず静かな朝である。一昨日おせちの準備の最中の話、都内の感染者数が1,300人に増えたと聞いた。1年前の元日はコロナウイルスなど知らなかった。それが2月の後半くらいからあれよあれよとコロナ一色となる。コロナ一色は何度か薄れる気配があったものの、結果的には逆にどんどんと色濃く、いくら洗っても落ちないシミのように、すっかり生活の中に定着してしまった。ワクチンができたとして、1年後の元日の朝はどのくらいに、コロナの前の世の中に戻っているのだろうか。あるいはコロナがあろうがなくなろうが、もうこの状態が定着するのだろうか。世の中を変えるのに1年は十分な時間なんだとわかってしまった。そんなことを知った1年はまた、あっという間の1年でもあった。これまでもいつだって1年はあっという間だった。だからこうして、せめて4ヶ月に一度くらいは、日々のことを記すことで自分の足元を確かめる時間が必要なのだなと思う。新年が始まる。1年前、ピルスナーの作り方など知らなかった。寿司の握り方すらロクにわからなかった。1年あれば人は変われる。さて、仕事に行かなければならない。元日から営業なのだ。