4750声 CSF動員④

2021年04月10日

だんだんと減ってゆく豚に常ならぬものを感じてナーバスになる豚もいるが、大半の豚は自分の死が身近に迫った状況でも昼寝をしたり、床に落ちた餌をあさっている。産まれて初めて開いたゲージの扉に、例外なく戸惑う。膝を折り頑なに出るのを拒む豚もいる。ただ、後ろから馬蹄形の器具でお尻を叩かれると、いやいやながら通路に出るのである。約20mの直線。恐らく生まれて初めて走ったと思う。よたよたと、でも少し嬉しそうに走る後る姿は忘れられない。「お逝きなさい」。直線を曲がれば電気ショックが待っている。この作業に夕方から深夜まで従事。帰宅したのは午前3時。