1024声 鼠だって熊だって

2010年10月20日

今日の午後、群馬県昭和村で、67歳の男性が、山で竹の下見をしていると、
突如として出現した熊に襲われた。
と言う報道を、先程インターネットニュースで読んだ。
今年は、全国的に熊の被害件数が多く、群馬県でも既に8件の被害がある。
10月に入ってからは、朝刊の紙面に掲載されて無い日は無い、
と言うくらい、全国で号令でもかけた如くに、人里に熊が出没している。

その一因は、今夏の猛暑。
その影響によって、山では「ナラ枯れ」ってな現象が起こっているらしい。
これによって、熊の餌であるドングリなどの木の実が減少し、
餌を求めて人里へ降りて来ざるを得なくなった、と言うのだ。
人里へ降りて来た良いが、運悪くに射殺される熊もいる。
運が悪いのは熊ばかりでなくて、遭遇し、なおかつ熊に攻撃された人も、である。

一因は猛暑だが、その根底にあるのは、人間の自然破壊ではなかろうか。
私も生活の中で、今年の秋は、道で轢かれている狐や狸、
イタチやハクビシンなどの動物を頻繁に目撃している。
本当に、今年の秋は、多い。
人里に下りて来ざるを得なくなった、動物たち。
これが警鐘なのは、明らかなのだが、そう思っていても、
日々の中でやり過ごしてしまう。

「窮鼠猫を噛む」
ってな、故事成語を思い出す。
あまり追い詰めてはいけないのだ。
鼠も熊も人も。

【天候】
終日、曇天。
日暮も早く、いよいよそぞろ寒くなって来て、
街行く人の大半が、ジャケットを羽織っている。
十三夜だが、月見えず。