1025声 俳句の中の食

2010年10月21日

今宵は、俳句の稽古に出掛けた。
当然、季題で俳句を作る訳だが、今日のその中に、「冬瓜」があった。

「とうがん」
夏野菜だが、秋の季語となっている。
この冬瓜の煮物をつまみつつ、句作していた。
蓋を開けてみれば、参加者5名中、冬瓜の句を詠めなかったのは、私だけ。
他の4名は、冬瓜を題材に、叙情的な句や、視点の面白い句を読んでいた。
私は、ただ、食っていただけで、冬瓜からはひとつも句が出て来なかった。

これ偏に、食生活の影響ではなかろうかと思う。
年中、チェーン店の牛丼を食べていたり、飲み屋に行っても、焼き鳥など、
ほぼ決まった品を注文している。
食に季節感が乏しいのである。
これでは、いざ食で一句、なんて時に、思考回路が思う様に働かない。

これからは、旬の食を大切に、っても、赤提灯に旬などあるのだろうか。
「どさんこラーメン」の店で、「長崎ちゃんぽん」を注文しているような、
節操の無い私である。
赤提灯は赤提灯なり、私は私なりの、季節を詠めば良い。
一先ずは、それで行くしかない。

秋雨や酒場通りに人気無き

【天候】
終日、断続的な雨が降り続く。
雨足は、微弱なり。