1000声を越えて、少しはこの日録の行間にも、「貫禄」めいた雰囲気が漂う。
かと思えば、一向にその気配は無い。
とまれ、著者本人にも、その気配が無いのだから、仕様が無い。
貫禄。
と言えば私、買い物の時にも、一向に思い切った買い物が出来ないでいる。
つい先日、池袋の街での道すがら、
「第8回池袋西口公園古本まつり」なる催しに出くわした。
西口公園ってのは、東京芸術劇場の脇に在る、小さな公園。
当然。
私もふらふらと吸い寄せられて行き、並ぶ古本を物色。
したが最後、一寸一見のつもりが、出ているテントの端から端まで、
腰を叩きながら、一心不乱に見て回ってしまった。
そこでは帰路の事も考え、持ち運びの容易い文庫本に焦点を絞って、購入して行った。
神田にも劣らぬ品揃えを前に、半ば作業的かつ機械的に、
欲しい著者の本を探して行く。
その間に、思わぬ掘り出し本に出会えるから、古本探しは面白い。
300円。
ってのが、その日私が自らに課した、金額の規制。
つまり、300円以上の文庫本は、購入リストから外して行くのである。
それでも、概ね300円あれば、大抵の文庫古本は買える。
しかし、やや稀少な本、例えば、内田百けんの旺文社文庫などは、500円位が相場。
(これが壁となって、未だ自分の本棚には並べず仕舞いの本が多い)
この上限が500円に出来ない所に、自らの貫禄の無さを、痛感した。
気付けば、購入した本、12、3冊。
鞄の重さに、滅入ってしまった。
【天候】
朝曇り。
昼ごろには薄日射し、気温上昇するも、夕暮にかけて下り坂。