1029声 西口公園古本まつり

2010年10月25日

1000声を越えて、少しはこの日録の行間にも、「貫禄」めいた雰囲気が漂う。
かと思えば、一向にその気配は無い。
とまれ、著者本人にも、その気配が無いのだから、仕様が無い。

貫禄。
と言えば私、買い物の時にも、一向に思い切った買い物が出来ないでいる。
つい先日、池袋の街での道すがら、
「第8回池袋西口公園古本まつり」なる催しに出くわした。
西口公園ってのは、東京芸術劇場の脇に在る、小さな公園。

当然。
私もふらふらと吸い寄せられて行き、並ぶ古本を物色。
したが最後、一寸一見のつもりが、出ているテントの端から端まで、
腰を叩きながら、一心不乱に見て回ってしまった。
そこでは帰路の事も考え、持ち運びの容易い文庫本に焦点を絞って、購入して行った。
神田にも劣らぬ品揃えを前に、半ば作業的かつ機械的に、
欲しい著者の本を探して行く。
その間に、思わぬ掘り出し本に出会えるから、古本探しは面白い。

300円。
ってのが、その日私が自らに課した、金額の規制。
つまり、300円以上の文庫本は、購入リストから外して行くのである。
それでも、概ね300円あれば、大抵の文庫古本は買える。
しかし、やや稀少な本、例えば、内田百けんの旺文社文庫などは、500円位が相場。
(これが壁となって、未だ自分の本棚には並べず仕舞いの本が多い)
この上限が500円に出来ない所に、自らの貫禄の無さを、痛感した。
気付けば、購入した本、12、3冊。
鞄の重さに、滅入ってしまった。

【天候】
朝曇り。
昼ごろには薄日射し、気温上昇するも、夕暮にかけて下り坂。