中之条町のヨガスタジオ「 yoga WAGANCE」の福田麻衣子さんは筋が一本通った人で。Uターンしてすぐは中之条ビエンナーレの事務局などにもいたが、それ以前に東京でアーティストのプロモーションビデオのプロデューサー業をしており、僕が撮影・編集を担当した「ふるさと、八ッ場」の映像制作の際にはまず無理だろうと思っていたミュージシャンとの架け橋になってくれた。彼女はいま、いつもはヨガの講師、そして月に数回町内の「パルド」という居酒屋を借りてスパイスカレーの提供も行っている。ヨガ、スパイスカレー・・美と健康。そこへまっすぐ向かう様は筋が一本通っており、とはいえ僕のような“非・美と健康”である人たちにも同じテンションで接してくれるから、話がしやすい。
コロナの影響は大きかったと想像できる。が、今はヨガのレッスンもはじまり、今日は町内の清水寺で行われた「お寺ヨガ」の写真撮影に行った。受講生は女性ばかりだったが、平日のスタジオには中高年のおじさんも来ている。清見寺のご住職と奥さんも参加し、つまりは全面理解のもと行われているので、本堂で行われるヨガはお香の香りも相まってほんの少し浮世離れしている気もした。体のあちこちを伸ばし、広げ、休み、麻衣子さんが鳴らすチリーンという鈴の音で、参加者の方達が自分の体に集中していた世界から、現世に帰ってくる。そんな様子は、写真では撮れない。
最後の鈴に限らず、本堂近くの水場ではたくさんの風鈴が風にたなびき、すきとった涼しい音を響かせていた。夏である。

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