本日の大河ドラマ、鎌倉殿の13人では、源頼朝が鎌倉に入った。ドラマでは、大泉洋が演じているので、なんとなく憎めないやつなのだが、実際の頼朝はどんなだったのだろう。本日の放送では、頼朝が坂東武者たちと酒を呑むシーンもあった。いやいやだけど。
今回の大河では、頼朝のせこさが忌憚なく描かれていて面白いのだが、頼朝の酒、「無礼講」は、恐ろしかったようだ。酒を呑ませて、適当に調子をあわせて、相手から遠慮のない話を聞き出したのだという。聞きだした話をあとからネチネチやるのが、頼朝流だ。
酒呑みとしては注意しなくては相手だ。頼朝せこいな、とおもうところでもある。
いやいや、頼朝のような人がどれだけいるというのか、そもそも、コロナ禍で無礼講どころか、人と呑む機会もないのになんの心配なのだとおもわなくもないが、一人の酒呑みとして注意しようとおもう。そうおもうことにこしたことはないとおもう。
そんな(どんな?)せこい頼朝には、歴史上の超有名人でありながら、名言の類いが少ないのだとか。大河ドラマの頼朝は名言(迷言)だらけで、面白いのだが。
この大河では、西田敏行が演じる後白河法皇。この後白河法皇を評して、「日本一の大天狗」といったのが、唯一といってもよいらしい。迦葉山の天狗ではなくて、世の平穏を乱す何ものかのこと。霊力とか、もののけとか、人知の及ばぬもののことらしい。ちょっとイメージが違う。
ドラマでは先のことになるが、「頼朝追討」がかなわなかった後白河法皇は、行家と義経にのせいにして、頼朝の糾明を逃れる。そして、それでも頼朝が欲していた征夷大将軍は与えない。
口惜しかった頼朝は、
「まだわれわれは若い。法皇御万歳(死)のあとで天下の政を正しましょうぞ」と支援者である公卿に言ったらしい。大泉洋の頼朝の今後の言動が楽しみだ。