5091声 きたもっく=生き方を問う会社

2022年04月17日

群馬県長野原町北軽井沢に「きたもっく」という会社があります。手がける「スウィートグラス」は年間10万人が利用する日本屈指の人気キャンプ場。そのような三次産業をベースとしながら、近年力を入れてきた自伐型林業や養蜂、建築や製材加工などの一次・二次産業による「浅間山麓の資源をまるごと価値化する」取り組みが評価され、2021年のグッドデザイン賞金賞も受賞しました。

 

2020年に関わった八ッ場ダム映像(「ふるさと、八ッ場」)をきっかけに、この一年間きたもっくに通い映像を撮り続けてきました。その一つは、北軽井沢・森の写真館の田淵章三さんと共にブランディング動画として形とし、当初予定だった事業動画を進める中で、もう一つ派生的に生まれた動画があります。それが「きたもっくの人_有限会社きたもっくスタッフインタビュー」です。

 

 

冒頭にきたもっくの華やかな実績を書きましたが、一年間きたもっくの仕事を撮影し続け、一番凄いと思ったのはそのような数字や実績ではなく、個性豊かなスタッフが揃っていることでした。もう少し説明すると、自分の生き方を問い続けてきてその延長上にこの会社があった、と語るスタッフが多いことと、彼らスタッフが語ること・実感することがそのまま会社の道筋になっている、ということ。

 

上っ面な理想を掲げるでもなく、SDGs的な流行りに乗るでもなく、日々の実践の先に未来があることを、多くのスタッフが体現している会社であるということ。そんな会社を僕は他に知りませんでした。

 

 

コロナ禍の影響や時代性もあり、自然と触れ合うことの大切さについてよく耳にします。けれど都市的な暮らしの中では自然との向き合い方を考えるのは容易ではなく、また、利便性や利益のために自然をどうにかしようという考え方自体にもすでに限界がきている事は、多くの有識者が語っています。

 

そんな中で、きたもっくが掲げる「ルオム=自然に従う生き方」という理念には、ハッとさせられるものがあり、それがただの理念に留まらず、スタッフの口から個々の人生の地続きの言葉として語られた時に「あ、インタビューだけでも一つの動画が編める」と確信しました。

 

20分と短くはないですが、一本のインタビュードキュメントとして、ぜひご覧ください。

 

きたもっくの人