5097声 ハレとケが馴染んだ町

2022年04月23日

月末からGWにかけて、中之条町とおとなり東吾妻地の3箇所で、在住アーティストによる展示が行われている。

 

朝陽堂「西島雄志個展−神気‐」

 

うた種「「GOMIIKEBANA/clemomo」

 

ギャラリーnewroll「imimimimi awazawa り/飯沢康輔×巳巳」

 

それぞれは勝手に事を進めているわけではなく、3箇所の横の連隊も強い。全てが中之条ビエンナーレ出展作家だというだけではなく、お店やギャラリー同士の仲も良いのだ。そのおかげで、場所3つをはしごするというお客さんも少なくない。

 

そんな様子を見た時に、中之条ビエンナーレの開催時のみ、2年に一度の数ヶ月にしかなかった出現しなかったアートの町は、2022年ついに「日常的にアートがある町」になったのだと確信をした(中之条だ東吾妻だという仕分けは必要ない)。ハレとケの境界が薄くなってきたとも言えるし、それは日頃からアートや作家に触れたい人にとっては嬉しい変化だ。

 

以前にも書いたが、事はアートだけに留まらず、チョコレートを作り販売を広げているアーティストもいるし、レジデンスのためにと改装されたおしゃれな建物もあったりして、アートをきっかけにした町づくりが進みつつある。それは一朝一夕で真似られるものではない。

 

ここにはまだ書けないが、今年は他にもあんなことやこんなことが中之条町で行われる。新しくあんな店やこんな店もオープンする。一体どうなっているんだ・・

 

なかなか咲かないなーと思っていた花ほど、咲く時はパッと一斉に咲き、そして散っていく。願わくば、その開花時期が末長いものであるように。その周辺にいながら変化を見ていきたいと思っている。