5164声 河井継之助

2022年06月29日

昨日は軽井沢からロクリさん夫妻が遊びに来てくれて一緒に飲んだ。気が合うのだから飲みすぎてしまう。ワインの味の話ができるのがまた楽しい。朝はゆっくり起きて久しぶりに映画館へ。峠~最後のサムライ~を見てきた。幕末長岡藩の家老、河井継之助の話。司馬遼太郎の著書「峠」を初めて読んだのはいつだったか。たしか抜井に勧められて読んだのが最初ではなかったか。その後何度か読んだ。河井継之助は「立場」の人。思考は西型なのに徳川への忠義を外さないという前提が一分もぶれない。そのため時制にそぐわないと承知しながら死ぬことすら自ら選択してしまう。若い頃はそれを憧れとして読んでいた気がするが、歳を取ってきて改めて映画として観て、懐かしかった。俺変わってないなとも思った。「人間とは気が動いているだけである。気が動いているから肉体に風が吹き抜ける。気は人から人に伝わり、肉体が滅びたあとも生きるんだ」いいこと言うなぁ。そう思わなけりゃ生きられない。久しぶりに見た映画がいい映画でよかった。松たか子がよかった。