早朝に新宿駅バスタに到着し、今日はのんびり電車で帰ることにした。そもそも中之条町から京都市だって6時間くらい車を走らせれば行くことができ(機材も積めるしさ)、バスを予約した後にちょっと後悔をしたが、台風下で自分で高速を運転するのも嫌だったし、結果としてこの時間をかけた移動は普段思わないことを色々思わせてくれた。
新宿まわりは昔から度々来て知ってはいるが、知り合いの店がある等はない。駅南も変わる部分はばっさりと変っていてちょっと不思議な気持ちになるが、「これだけたくさんの人がいるのに、知り合いがいない」という状況は地元ではあまり味わえず、僕はそのひとりぼっち感が寂しくもあり、嬉しくもある。誰もいないところに1人でいることの感覚とも違う、大勢の中にいる無名性というか。
この行き来最後の飯くらい店で食べるかと、新規開店したばかりっぽいらーめん屋に入る(未だになかなか、らーめん屋を選ぶ病が抜けません)。韓国の火鍋をらーめんで味わえるがコンセプトらしく、米粉のつるっとした麺に、超あっさりして辛いスープの組み合わせであった。店は若い女性でけっこう埋まっていたが、僕の口には合わなかった。食べ物や、買い物においても、「東京じゃなきゃダメ」ってことはどんどん少なくなってきているんじゃないかな、なんとなくだけど。そして群馬へ帰った。