昨日に続き学校撮影である。今日は暮坂峠を越えて、六合中学校での撮影だった。同じ中之条町ではあるが、旧中之条町エリアと旧六合エリアは峠をはさみ、土地の雰囲気も、そこに住む人々のルーツも違うような印象を受ける(中之条町は四万温泉をもつ観光地であり、吾妻郡の生糸の流通ターミナルでもある商業地だった。一方の六合の木工細工などの文化は長野方面から伝わってきたのではないかという話を聞いたことがある。)
昨日の中之条中学校と同じく、中之条ビエンナーレに出展するタップダンス奏者のLilyさんによるワークショップだったのだが、昨日は体育館にそこそこいっぱい中学生があつまり学年ごとに3回に分けて行ったそれが、今日は全学年集まっても1回、講師を囲んで間近でできる程度の少人数ワークショップとなっていた。
六合に限らず、現金収入を得るための仕事が少なく交通の便も悪い地方ではこのような子どもの減少は見られるのだと思う。そのあたりを真面目にここで考えることはしないが、僕みたいな立場から見ると「少人数学校、良いな」と思う事の方が多い。
高学年は低学年のお兄さんお姉さんになり、先生たちにもゆとりがあるように感じる。体育館の外を見れば、蝉の大合唱、大自然である。最先端の何か、には触れにくいのだと思うが、昔からある何か、はすぐ側にある。
そんな環境から、豊かな発想で現金収入を得られるような大人が、あるいは現金収入は少なくともあるもので豊かに暮らせる大人が育てば、とても良いことだと思うのだ。