5529声 浅間山

2023年07月29日

最近、マスクをする人を目にする機会が減った。家族の付き添いで病院に行けばマスクはまだ必須だが、学校へ取材に行っても学生はマスクをしていても(顔を隠したい年頃でもあるのだろう)外している先生も多い。未だコロナにかかると身体的にしんどいらしいが、世間の空気としては「アフターコロナ」になるのだろうか。

今日は、アーツ前橋の仕事で大変お世話になった今井さんが北軽井沢に来るというので、2つの話し合いに同席するためにルオムの森で合流した。ルオムの森、キャンプ場であるスウィートグラス、自社で持つ二度上山の木材を加工するあさまのぶんぶん、そして吾妻郡各所でその場所場所の採蜜を行い混ぜずに味の違う蜂蜜を販売する百蜜(ももみつ)・・それらを経営するのが有限会社きたもっく。数年前に1年以上映像撮影で通い、今は特に仕事はしていないが親近感を感じている(僕は相変わらずインドアだが)。社長の誠さんと、彼と共にきたもっくのブランディングを考えてきた写真家の田淵章三さんのコンビに会うと、背筋も多少伸びるのだが、普通に嬉しくなってしまう。

夏の繁忙期である。昼前の時間だが家族連れが多く、ルオムのピザセクションは忙しそうだった。話し合いはピザを食べながら行われ、肉団子とレモンが乗ったピザが美味しかった。キャンプ場と併設する、団体研修などに特化したTAKIVIVAではブランドバイクがずらーっと並び、何かのイベントだったのだろうか。多くの人で賑わっていた。話し合われた2つの事は、今は書けないが後に、数年後に開花するかもしれない楽しみとなった。

聞くと、コロナ禍はキャンプ場にとって(多分きたもっくに限らず)追い風となっていたようだ。密な場所は行きたくないが、キャンプであればいくらか安心という考えがあったのだろうか。コロナ禍が落ち着いた昨年あたりから訪れる人は減ったと聞いて、そういうものかと思った。キャンプ場に限らずだが、アフターコロナに対してどう向き合うかが問われている。

ふと、数年前まで家にこもって、それこそ全世界が家にこもって、感じたあの不安感(僕なんぞはちょっとした安心感も感じてしまったのだが)は何だったのだろうかと思う。忘れたくないが、そんなものは忘れて早く今現在に対応セヨ、と言われている気がしてしまう。・・忘れたくないな。

夏の浅間山は、北軽井沢の短い夏をひなたぼっこのように楽しんでいるように見えた。