1033声 ふるさとの場所

2010年10月29日

こうやって、かなり酔っている時に更新する事を、自ら禁じて来た。
しかし、どう言う訳か、今宵は更新作業に取り掛かってしまっている。

つい先程、梯子酒の最後に寄ったのが牛丼チェーン店。
所謂、「締め」ってやつだが、その選定理由は、価格を考慮しての結果である。
300円でお釣りが来るってのは、非常に安価で締められて、助かる。

カウンターで食べていると、後の席の若者。
推定年齢20代前半の男女。
会話に出ている小学校の名前が、母校なので、一瞬「ギクッ」としてしまった。
しかし、考えてみれば、彼らは私の随分年下なのである。
お互いに面識がある筈もない。
故郷に住んでいると、この様な例が多々あって、世間の狭さと言うおうか、
地域社会の「近さ」を感じる。

ふるさとは遠きにありて思ふもの
そして悲しくうたふもの
ってのは、室生犀星だが、確かにそうだと思う。
近くて疎んじている悲しさは、到底、うたにはならない。
「ふるさと」ってのは、何も生まれ育った街だけではない筈。
そして、誰にでも、一寸飲んだ時なんかにふと思い出す、
ふるさとがある筈である。

【天候】
終日、鰯雲のたなびく秋晴れの一日。
冷気も緩み、束の間に平穏な気候。