『姫野ノート「弱さ」と闘う53の言葉』という本の中に自分自身を理解するための方法を述べている箇所があって、矢印を自分の方向に向ける、というような記述があった。
期待されても伸び悩む選手は、だいたい矢印が自分ではなく、外に向いていて、うまくいかないことや失敗を人のせいにしたり、環境のせいにしたりしているというようなことが書いてあった。
若かりし頃、中学生時代の姫野は、矢印の方向が外に向いていて、失敗を人のせいにしていたらしい。
今の姫野は、矢印を自分の方向に向けているのだという。
でも、これって矢印の方向を意識し、コントロールすることが大切という事なんだとおもう。
もちろん、矢印を自分の方向に向けられなければ、自分自身を理解できないし、とても大切なことなんだとはおもうが、そもそも矢印がどこに向いているのかわからないことには話にならない。
矢印が向いている方向を意識し、方向をコントロールできるようになって、はじめて矢印を自分の方向に向けることができるような気もする。
しかし、ノートを通して、自分自身と常に真剣に向き合ってきた姫野は、自然と矢印を自分の方向に向ける術を身につけたのかもしれない。
矢印の方向、意識してみたい。