5811声 嵩山

2024年05月05日

中之条町(六合地区を除いた旧中之条町)のまんなかには嵩山がそびえ立っている。毎年5月の連休にはその頂上から麓の親都神社までたくさんの鯉のぼりが飾られる。一番来場者がありそうな5月5日は快晴。撮影もしがてら登ってみた。

中之条の子どもたちは5月5日に嵩山に登る習慣がある。今は昔ほどそうではないのだと思うし、昔も昔で別に誰かに登れと言われたわけではないのだが、小学生だった僕は「子どもの日というものは、全国の子どもたちが山登りをする日なんだ」と思っていた時期がある。全くそんなことはないと気付いた時には脱力感があったし(僕はころころしていたので他の子どもに比べて登ることは苦痛だったのだ)、けれど今となっては良い習慣だったなとも思う。

昔と変わったところは、ちらほら外国人登山者の姿を見た。円安も影響する日本旅行で、わざわざ中之条まで、そして山の上まで来る人がいるのだろうか。犬を連れた登山者も見かけて、そういうものは子どもの頃はなかった。昔と変わらないところは、自然の景観である。山頂から見下ろす中之条町の景色に中には、遠距離からでもわかる今年できた大型スーパーなどもあるが、取り囲む山の稜線を見れば昔と変わらない吾妻がある。

下山すると、親都神社では神楽が舞われていた。その時見たのは、天照大神が隠れた岩戸の入り口の岩(でなかったらごめんなさい)をエイッと持ち上げる舞いだ。一幕ごとに神楽殿からは餅が撒かれ、必死でそれを拾う親子の姿も昔と変わらない。屋台の出店もあり、チョコバナナは1本400円になっていた・・たかーーー