2024年09月10日
秋日和とはいえ、暑かった。朝、いつもと違う道で通勤すると、路上の一角に花びらがこぼれていた。藤の花のようだが、まさかこの仲秋のころに咲くまいと考えつつ、頭上に目をやると、木々を伝って葛が鬱蒼と蔓延っていた。よく見ると、その中に紫色の光が見え、花が見えてきた。葛の花である。まだ、誰にも踏みしだかれていない花びらが美しかった。ほんの一筋違うだけでも発見がある。朝の道は面白い。