人に任せることは苦手な方だと思う。自分で仕事を抱え込み、ため込み、遅い。それは同時に、自分一人で端から端までやり切れる、という意味でもある。こと映像仕事は一般的にはスタッフワーク、分業が多い。それを一人で行う。何時間と撮影をして同じ時間をかけて見直し、伝わるように組み上げていく。せっぱつまった時は連日、朝から夜中までずっとパソコンを見つめている。もう徹夜は無理だが、そのくらいはまだできる。身に染みているからだ。けれど、その状況を変えなければと思った。
今年の2月から、以前から編集等を手伝ってもらっていた中之条町内在住の長塚菜摘さんに業務提携という形で仕事のサポートをしてもらうことを決めた。さっそく、僕が撮影をした映像素材を渡し、編集をしてもらう。僕がやれないアニメーション的な効果も作れて、センスが若い。デザイン経験もある。僕が一方的に教える関係ではなく、「こう思うんだけどどう?」「いやそれはしない方がいいっしょ」というやり取りができるのも良い。非常に助かっている。
仕事を増やし、人を増やす。会社を大きくする気はないが、人に任せることは(それにより、お金を行き来させることは)今の僕にとって大切なことだ。