今日、「よたっこのよた市2」は大盛況に終わった。群馬県上野村で農業をしながらカフェを開いたyotacco。黒澤恒明さんと美穂さん夫婦の人柄もあり、県中心地からは遠方の地である上野村にyotacco目当てで足を運んだ人は多かった。僕は今回このイベントのフライヤーを担当したのだが、そのイラストを描いてもらった星野博美さんの絵画展をyotaccoで行った際に上野村まで見に行った。仕事熱心だけど、ちょくちょくボケをかましてくる恒さんと、まっすぐ聡明な美穂さん。イベント出店も多く、今回のイベントに集まった60近い出店者は2人がこれまでに関係し時間や思いを共有してきた人たちばかり。
昨年、美穂さんが病で亡くなり、恒さんが考えたのが以前yotaccoで行った「よたっこのよた市」をもう一度行うこと。フライヤーには「この場所に笑顔と喜びが溢れることで、彼女がこの地に暮らしたことを記念し、祝うことができたら嬉しいです。」という言葉を残している。美穂さんが上野村へ来る前から習っていた楽器・ハンドネオンの先生である小川紀美代さん、上野村でこの歌を聴かせたいと恒さんがオファーした工藤祐次郎さん、LITTLE TEMPOからTICOさんと小池龍平さん、そしてPAも務めたkuniROCK主催の岩崎有季くんによる演奏も見事に山間と調和し響いていた(前日から準備手伝いで泊ったのだが、岩崎家にふるまってもらったもつ鍋美味しかった・・)。
本部には、美穂さんの写真がまっすぐにステージを見つめる角度で置かれていた。それを花が囲む。最愛の人がいなくなること。僕はそこまでド直球の体験はないものの、年それなりの経験もし、自分が持つ痛みにも触れながら恒さんの頑張りを、このイベントの盛り上がりを見続けていた。