1058声 高速道路で遠山へ

2010年11月23日

起床して、体調も芳しからず。
今日は「勤労感謝の日」なので、良かろうと思い、
部屋でグズグズしていた。

夕方頃、カー用品店へ行き、ETC車載器を購入し、車へ取り付けた。
これによって、土日祝日は料金1,000円で高速道路を利用できる訳だが、
今頃付けている者ってのは、時流から遅れている、と言う事になるであろう。

近年の自らの生活傾向を振り返るに、多分に時流から遅れている感が強い。
アナログテレビ然り、壊れかけの携帯電話然り。
時流に対する世代間の中で、後手を引いている、
と言う強迫観念さえある。

遠山に日の当たりたる枯野かな  (虚子)

こう言う気持平らかな境地には、中々、至れないのが現状である。

虚子はこの句を、「虚子俳話(新樹社)」の中で、こう解説している。
「わが人世は概ね日の当らぬ枯野の如きものであつてもよい。寧ろそれを希望する。
たゞ遠山の端に日の当つてをる事によつて、心は平らかだ。
烈日の輝きわたつてをる如き人世も好ましくない事はない。が、煩はしい。
遠山の端に日の当たつてをる静かな景色、それは私の望む人世である。」

しかし、私の目指すべき人生は、遠山の枯野にあるのか、どうか。
「それは分からぬ」
と言う、現状、でもある。

【天候】
千切れ雲浮かぶ、冬晴れの一日。
午後より風、強く吹く。