つい先日、自書を置かせてもらっている書店へ、在庫確認に行った。
と言っても、フラリと書店へ行って、平積みされている本を、
遠くから眺めるだけなのだが。
確認するまでも無く、一向に売れている気配が無かった。
しかし、私の載っている新聞記事のPOPを、本の直ぐ前に飾ってもらっている。
その様に、陳列環境は厚遇されているので、
ひとえに、私の本が世間の関心を引かないのだろう。
肩を落として、帰ろうとした時、ふと目に止まった、セール品のワゴン。
郷土出版や郷土ゆかりの書籍が、並んでいた。
見ると、いやはやこれがなかなかどうして。
掘り出し物が多数、ある。
結局、3冊程、ハードカバーの本を購入して来た。
どこをどう流れて来たか、どれも、筋金入りの新古本である。
その本を、今夜から順に読み始めようと思っている。
読んで本をあれこれ述べるのが、定石だろうが、
読んでない本の方が、想像が膨らんでいるので、読む直前が一番楽しい。
因みに今夜は、
「山村暮鳥 生涯と作品」(崙書房)平輪光三(著)を、読むつもり。
「山村暮鳥」と言う人物は、詩人である。
私の出身地である町は、この人の出身地でもあり、
私が卒業した小学校の代用教員だった事もある。
実際、小学校の校歌には、
「暮鳥の心だきしめて」と言う言葉が、歌詞が入っている。
つまり、「山村暮鳥」は、偉大なる同郷の詩人なのである。
「風景 純銀もざいく」のあの有名な、「いちめんのなのはな」の詩を、
小学校で習ったと言う人も、多いだろう。
今から、頁を開くのが楽しみでならない。
一冊の本が、私の生活に彩りを添え、こんなにもわくわくさせるのだから、
本の力には、恐れ入る。
【天候】
終日、雲の多い冬晴れの一日。
風吹いて寒し。