1068声 ひとりもん

2010年12月04日

「よなよなひとりもん」
と銘打つ、群馬の一人暮らし、独身者に焦点を当てた催しが、
明日、ほのじで開催される。
「開催される」などと、客観視しているが、私。
主催する人間、二人の内の一人である。

ひとりもんの身軽さ故か。
いや、土曜日の晩に行き場所が無いだけか。
予想を上回る参加者が、集まった。

ひとりもんたちを、よなよな集めて、何をしようと言うのか。
何、と言う事は無い。
例えて言うなら、なんであろう。
太宰治(著)の「パンドラの匣」に出てくる、
「健康道場」での、挨拶のやりとり。

「やっとるか。」
「やっとるぞ。」
「がんばれよ。」
「よし来た。」

の様なもの。
局所的すぎて、甚だ例えとしてはよくないが、
思い浮かぶのは、それである。

齢三十を超えたひとりもんたちが集まって、
「こんばんは」
なんて、ちとバツの悪い状況。
なんて思わずに、健康的な挨拶を交わし、
情報を交換する。
そこで確認できれば、よいのではないか。
地方都市に住むひとりもんだって、日向を歩ける。
と言う事を。

【天候】
早朝まで小雨模様。
その後、回復し雲間から陽射しが降る。
時折、浮浪雲が雨を降らして行く、
台風禍のごと不安な空模様。