1077声 12月12日晴れ

2010年12月12日

きもち風が吹いているが、師走半ばとしては暖かな日である。
昼飯を食べ終え、珈琲を飲みながら、机に肘をついてまどろんでいる。
私が常用する珈琲は、インスタントでなく、生意気にもドリップ式。
量販店で最下等の銘柄の物なので、満足はできない。
しかし、それなりに風味と薫りがあるので、よし、としている。

今日は、仲間の有志が中之条へ、かや刈りへ行っている。
私はと言えば、どうも体調が芳しくしないので、今日は冬籠りを決め込んだ。
午前中は、ずいぶんと久しぶりになる、洗車をした。
やたらと、図体ばかりデカイ車なので、洗うのに骨が折れる。

思えば、東京に住んでいる時分は、
2シーターのオープンカーを買おうと思っていた。
狭い道で小回りが利き、郊外へ行く時はオープンし、風を感じて颯爽と走る。
そう言う構想を思い描いていたが、群馬に帰郷する機が訪れてしまった。
それからは、SUV型の車を買って、のんびりと釣りでもしながら暮らそうと、
考える様になった。
そして、SUV型の車は買ったが、釣りなどへは一度も行かず、
狭い路地にある銭湯へ通っている始末。
「だったら、オープンカーの方が良かったか」
いや、自分が髪をなびかせながら、オープンカーを運転している姿を、
思い浮かべれば、答えは、否、である。
だから、洗うのが億劫でも仕様が無いと、心をなだめている。

土地柄、午後は赤城おろしが強く吹く。
それが、いつも決まって午後なのだ。
家の裏の畑をトラクターで耕しているおやっさんも、
午前中で切り上げて帰ったようだ。
やはり、農業に携わる者。
土地の性質を、熟知している。
このおやっさんの、おそらく父親であろう80年配のお爺さんが、
いつも耕しに来ていたが、昨年からは姿が見えない。
庭木がみな、風にあおられて、激しく揺れている。
さて、もう一杯。
台所で珈琲を注いで来るとしよう。

【天候】
若干風が強いが、終日、穏やかな冬晴れの一日。