1086声 目刺しと焼酎

2010年12月21日

昨日の記事である、「大衆的を、楽しむ」について、
「なかなか、良いではないか」と言う旨の意見を、幾人かから頂戴した。

おそらく、大衆的な食事に縁が深い人なのだろう。
その中の一人には、一寸、驚いた。
「目刺しってのは、メザシって魚じゃないんですか」
「じゃあ、煮干しはニボシって魚で、刺身はサシミって魚がいるってぇのかい」
とは、言わなかったが、
「目刺しは大体、鰯ですよ」
と、答えておくに、留めた。

この問答から推察するに、現代の若者。
特に、学生諸氏に至っては、目刺しってのが、何の魚か。
その大半が、答えられないのではないのではないか。
おそらく、目刺しが食卓に並ぶ事なんて、ないだろうから。
その伝で言うと、シラスも、ちりめんじゃこも、
なんの魚か分からないのではなかろうか。

そんな事を他人事のように書いている私も、実は未だ辛うじて20代。
学生自分の食卓を振り返るに、確かに、目刺しなんて並んだ事がなかった。
常食として食べていたのは、大学生時分。
金銭に困窮して、買える食材が目刺し位しかなかったので、
選択の余地無く食べていた。
幼き頃の記憶として、親戚である、芸者上りの無頼派なお婆ちゃんが、
目刺しで焼酎を飲んでいたっけなぁ、昼間っから。

【天候】
朝は晴れ。
午後から下り坂で、夕方より雨。