1094声 再生の鍵

2010年12月29日

「群馬学」の関連で、先生にお願いしてあった銭湯資料が、先程届いた。
今、封筒を開封し、目を通している。

資料には昭和43年度の、群馬県内の公衆浴場、所謂、銭湯の数が載っている。
現在、正確な資料として残っているものは、昭和43年のものが最古らしい。
そこには、私の予想を遥かに超えた数字が記載されていた。

255軒。
これが、その当時の県内における、銭湯の数。
現在における業界の斜陽が、嘘のよう。
こんなにも、街に銭湯が溢れていたである。
その10年後の、昭和53年。
144軒。
数を減らす事、111軒。
数字の並びは良いが、業界の状況としては良くない。
おそらく、一般的に言われる様に、家風呂の普及に起因する、衰退であろう。
そのまた10年後の、昭和63年。
78軒。
数を減らす事、およそ半数に及ぶ、66軒。
衰退に歯止めが掛からず、年に5、6軒のペースで減っている。
そして、およそ23年後の現在では、27軒を数えるのみとなってしまった。

先日、新聞で、ミニシアターの「恵比寿ガーデンシネマ」が、
2011年1月28日をもって閉館する。
と言うニュースを読んだ。
同映画館は、1993年に都内一等地である恵比寿にオープンした。
前後して国内で話題となっていた、ミニシアターブームを牽引した映画館である。
17年の歴史に幕が降りてしまう。

昨今の、ミニシアターの状況と、伝統的な銭湯の状況。
ってのは、非常に似ている部分がある。
郊外大型店の出現と、若い世代の離れ。
とすれば、ミニシアターの再生が、銭湯再生の鍵でもある。
再生がよいか、新生がよいか。
未だ、具体像を得ないが、そう感じている。

【天候】
終日、冬晴れの一日。
東北地方などでは、数日前から豪雪。
よって、朝晩の冷え込みが、日毎に厳しくなってきている。