1132声 秩父の2湯

2011年02月05日

昨夜はまた、力尽きて寝てしまった。
疲労困憊の上、空っ腹に麦酒で、機能停止、と言う運びである。

出掛けた。
目的地は、埼玉県秩父市。
市街地に、銭湯が2軒残っている。
「クラブ湯」と「たから湯」、である。

情緒の残る市街地を散策し、立て続けに2湯に、入浴。
どちらも、お客さんの絶えないくらい、活況があった。
とは、誇張である。
確かに、お客さんは絶え間な入っていたのだが、
かつての「活況」とまでは、到底言えないのだろう。
しかし、街に根付いている銭湯だと感じた。

どちらの銭湯にも、ペンキ絵があった。
作者は、行田市のエハラ尚栄堂さん。
特に、クラブ湯の方は、平成21年の作なので、とても綺麗だった。
「3年~4年くらいで一回塗り替えるんですよ」
とは、女将さんの談。
定期的に、ペンキ絵に気を配って塗り替えられている姿勢は、
素晴らしいと思った。

お客さんが入ってらしたので、どちらの湯も、
写真撮影をせずに帰って来た。
どちらも、写真や取材など抜きに、ふらりと行きたい銭湯である。
常連さんも、楽しい方が多かった。

帰路のついでに、日帰り温泉へ寄った。
考えてみれば、本日3回目の入浴である。
大きな日帰り温泉施設は、設備充実、徹底清掃など、
確かに魅力がある。
しかし、伝統銭湯の、あの、浴室の雰囲気。
例えば、見知らぬお爺ちゃんとふたりで湯船に入っている、あの閑けさ。
そう、銭湯には、俳味がある。

【天候】
時折、一塊の雲が流れて行くが、終日、晴れ。