高崎駅からバスへ乗車し、榛名湖へ着いたのが、午前11時頃。
結氷している榛名湖上は、しんしんと降り積んでいる雪のお陰で、
一面の銀世界。
テント村の如く、公魚を狙う釣客たちのテントが、色とりどりに点在している。
句帳とペンを握りしめ、ザクリザクリと、湖心へ向かって歩を進めて行く一団。
それが、私たち。
10句を投句して、句会。
終わったら、雪原と化した湖へ。
宿へ戻って、10句投句で句会。
終わったら、また雪原。
夜も深い時間まで、その調子。
一日のスケジュールが終了し、床に入って目を瞑っても、
瞼の裏に、五七五が浮かんでくる。
と言う、俳句漬け人間が、完成していた。
起床して、時計を見たら、午前7時半。
即ち、残り1時間半。
投句の締め切りが、である。
カーテンを開け、窓の外へ目をやると、
湖の上をうろうろしている、人数名。
あれはまさしく、今回の参加者の方々。
顔も洗わず、歯も磨かず、兎も角、句帳とペンを探した。
そして、存分に雪と俳句と戯れて、夕方、バスで帰路へと着いた。
私など、プロ野球選手のチームに、
少年野球の選手が交じっているような、そんな、具合だった。
プロとの力の差を、改めて痛感したと共に、
そう言う人たちと作っていると、俳句力とでも言おうか、
そんな力が貰える気がした。
今回の合宿は、私にとって大きな力となった。
一番の御土産は、真っ黒に埋め尽くされた、この句帳である。
【天候】
榛名湖上はしんしんと降雪。