1139声 一面の雪の中での俳句会

2011年02月12日

高崎駅からバスへ乗車し、榛名湖へ着いたのが、午前11時頃。
結氷している榛名湖上は、しんしんと降り積んでいる雪のお陰で、
一面の銀世界。
テント村の如く、公魚を狙う釣客たちのテントが、色とりどりに点在している。
句帳とペンを握りしめ、ザクリザクリと、湖心へ向かって歩を進めて行く一団。
それが、私たち。

10句を投句して、句会。
終わったら、雪原と化した湖へ。
宿へ戻って、10句投句で句会。
終わったら、また雪原。

夜も深い時間まで、その調子。
一日のスケジュールが終了し、床に入って目を瞑っても、
瞼の裏に、五七五が浮かんでくる。
と言う、俳句漬け人間が、完成していた。

起床して、時計を見たら、午前7時半。
即ち、残り1時間半。
投句の締め切りが、である。
カーテンを開け、窓の外へ目をやると、
湖の上をうろうろしている、人数名。
あれはまさしく、今回の参加者の方々。
顔も洗わず、歯も磨かず、兎も角、句帳とペンを探した。

そして、存分に雪と俳句と戯れて、夕方、バスで帰路へと着いた。
私など、プロ野球選手のチームに、
少年野球の選手が交じっているような、そんな、具合だった。
プロとの力の差を、改めて痛感したと共に、
そう言う人たちと作っていると、俳句力とでも言おうか、
そんな力が貰える気がした。
今回の合宿は、私にとって大きな力となった。
一番の御土産は、真っ黒に埋め尽くされた、この句帳である。

【天候】
榛名湖上はしんしんと降雪。