1151声 春の朧の中

2011年02月24日

月例句会の時はいつも、帰宅が日付変更線を跨いでしまう。
先生のお宅に伺ったら、机の上。
中央に置かれた花瓶に、神々しい、と言う形容が誇張でない程、
綺麗な猫柳が生けてあった。
勿論、春の季題なので、それも加えて、句会。

句を作る為、私は机の座からひとり抜けて、外へ出てみた。
窓ごしに、光溢れている室内が見えた。
机の周りに座っている人たち、皆、斜め上を見上げている。
句作の為に、花瓶の猫柳を、凝視しているのである。
その光景は、「猫柳教」と言う、新手の宗教のようにも見えなくはない。

遠くの山を眺めると、霞みがかっていて光がぼんやりと見えた。
音も、光も、匂いも、春の朧の中。
さて、俳句を作るには、五感を駆使して、それを感じなければならぬ。

【天候】
朝より曇り、午後より雨は降らねど下り坂。
気温は3月の陽気で、暖か。