「こっちは大丈夫だよ」
と、私は電話口で答えた。
電話の主は、県外に住む友人。
群馬県の被災状況を気遣って、数年ぶりに電話をかけて来てくれた。
懐かしい再会。
本来なら、そう言う感覚だろうが、積もる話も地震で崩れ、
今は只、安否が気になる。
数年前、東北地方へ転勤して行った、共通の友人の、である。
その友人、何かの理由で携帯電話を変更したらしく、
お互いに新たな電話番号を知らない。
連絡する術は、唯一、この携帯電話の番号のみ。
つまり、住所も、固定電話の番号も、知らないのである。
携帯電話に頼った友人関係の希薄さを、改めて感じた。
そして、被災地。
依然として、状況は好転していない。
しかし、好転させようと、被災地で支援活動にあたっている人たちは、
全身全霊で活動している。
今朝から、一日の中で目にした各報道で、そう感じた。
自分にできること。
それを、部屋で考えていた。
部屋は寒い、しかし、電気ストーブが付いているので、
極寒と言うほどでもない。
今夜の東北地方は、最低気温が氷点下らしい。
ストーブを切り、パソコンを落とし、電気を消して、寝る。
節電も、できることのひとつ。
さて。
窓から聞こえる、救急車のサイレンが、
徐々に徐々に、遠くに消えゆく。
【天候】
終日、快晴。
気温はあまり上がらず、計画停電、午前午後2回あり。