1188声 水元公園散歩

2011年04月02日

葛飾区の水元公園。
てぇ名前だけは、知っていた。
映画「男はつらいよ」の劇中、何度も出て来る、ロケ地だからである。
自然豊かな水郷公園で、都内屈指の花菖蒲の名所としても、
名を馳せている。
この公園を、ほっつき歩いていたのは、今日の午後3時頃であった。

桜は、ソメイヨシノが2分咲といった具合なので、
花見客などは見当たらなかった。
公園となりにある、香取神社には、枝垂れ桜の老木があり、
満開に咲いていた。
そのお陰で、メモ帳に1、2句書き留めることができた。
肝心の花菖蒲は、この時期見る影もないが、
園内には春の花々が咲いており、春の色に彩られていた。

春休みなのであろう、沢山の子供たち。
皆、手に網とプラスチックの虫籠を持ち、水辺を走り回っている。
都内にも、子供が思いっきり遊べる公園が、やはり必要である。
と、感じた。
女の子の一群が集まっているので、近くに行って見ると、
網の中に、テナガエビが獲れていた。

香取神社の脇には、大人がひょいとひとまたぎ出来るほどの小川がある。
そこでは、親子連れや、地元のおじいちゃんなどが、短い竿に玉ウキをつけて、
釣りをしていた。
じっと見ていると、斜向かいのお父さんが、一匹、釣り上げた。
小さい、ハゼであった。
針から外すと、少し離れたところをあるいていた鷺の前へ、投げた。
それに気づくた鷺のくちばしは、地に着く前に、器用にそれを捉えた。
テナガエビにハゼ。
群馬とは随分と水辺の生き物が違うことを、実感した。

夕方になり、帰路につこうとした時に、地面がゆるやかに揺れた。
「余震が未だ続いている」
と感じ、少し不安になった。
周りに人にも、一瞬に、緊張が走っている様だった。
【天候】
終日、穏やかな快晴。
花粉、甚だ多し。