葛飾区の水元公園。
てぇ名前だけは、知っていた。
映画「男はつらいよ」の劇中、何度も出て来る、ロケ地だからである。
自然豊かな水郷公園で、都内屈指の花菖蒲の名所としても、
名を馳せている。
この公園を、ほっつき歩いていたのは、今日の午後3時頃であった。
桜は、ソメイヨシノが2分咲といった具合なので、
花見客などは見当たらなかった。
公園となりにある、香取神社には、枝垂れ桜の老木があり、
満開に咲いていた。
そのお陰で、メモ帳に1、2句書き留めることができた。
肝心の花菖蒲は、この時期見る影もないが、
園内には春の花々が咲いており、春の色に彩られていた。
春休みなのであろう、沢山の子供たち。
皆、手に網とプラスチックの虫籠を持ち、水辺を走り回っている。
都内にも、子供が思いっきり遊べる公園が、やはり必要である。
と、感じた。
女の子の一群が集まっているので、近くに行って見ると、
網の中に、テナガエビが獲れていた。
香取神社の脇には、大人がひょいとひとまたぎ出来るほどの小川がある。
そこでは、親子連れや、地元のおじいちゃんなどが、短い竿に玉ウキをつけて、
釣りをしていた。
じっと見ていると、斜向かいのお父さんが、一匹、釣り上げた。
小さい、ハゼであった。
針から外すと、少し離れたところをあるいていた鷺の前へ、投げた。
それに気づくた鷺のくちばしは、地に着く前に、器用にそれを捉えた。
テナガエビにハゼ。
群馬とは随分と水辺の生き物が違うことを、実感した。
夕方になり、帰路につこうとした時に、地面がゆるやかに揺れた。
「余震が未だ続いている」
と感じ、少し不安になった。
周りに人にも、一瞬に、緊張が走っている様だった。
【天候】
終日、穏やかな快晴。
花粉、甚だ多し。