1196声 ジェットの刺激

2011年04月10日

「赤くなってるよ」
言われて、鏡の前に背中を向けて見れば、
背中の真ん中に、野球ボールほどの赤丸が二つ。
「15センチくらい離した方がいいねぇ、あれは、気持好いんだけど」
「そうですね、気持好かったんで、つい、近づけてしまいました」
手拭いを背中にまわして、ゴシゴシと、
恥ずかしさ紛れに、擦ってみた。

私の背中に赤丸を付けたもの。
それは、浴槽に付いている、「ジェット噴射」なのである。
今日は、渋川市の銭湯「福寿湯」に久しぶりに出掛けた。
いつ来ても、福寿湯の浴室は、清潔で洒落ていると、感じる。
福寿湯の湯船には、強力なジェット噴射が二基、付いている。
これを背中に当てて、ゆったりと湯船に浸かるのが、
入浴客の至福の時間なのである。

福寿湯において、私の数ある中の好きな点に、
湯温が温い、と言う点がある。
これにより、ゆったりと長湯ができる。
ジェット噴射を至近距離で背中にあて、長く浸かっているものだから、
その跡が、くっきりと残ってしまったのである。
「爺臭い」
と思われても、私の体がジェットの刺激を欲しているのだから、
そう思われても、仕方が無い。

湯上がり。
番台のおばちゃんと、オロナミンCを飲みながら、雑談。
私の本を読んで、首都圏から来てくれた湯客があるようだった。
以前、開催された銭湯ナイトで、
群馬県北部の銭湯事情を尋ねられた事があり、
その人かな、とも思った。
県外から、女性も来ている様だった。
伝統銭湯では、「女性の強さ」を思い知る場面に、多く出くわす。
ここ福寿湯も、然り。

【天候】
終日、穏やかな快晴。
群馬県内の里山、菜の花と桜のコントラストが、とても綺麗である。