1199声 常夜燈と桜

2011年04月13日

「百花繚乱」
里山の今時期は、まさにそんな春の景色が広がっている。
桜も見頃を迎えているが、今年は、
ライトアップを自粛している名所が多い。
然るに、夜桜見物は困難。

しかしよく考えて見れば、それが本来の姿。
朧な月明かりの下で眺める桜の景色こそ、
日本人が、古来から愛でて来た景色と言えよう。

昨今の状況を鑑み、どうであろうか。
街燈を出来るだけ消して、街道筋に残っている、
常夜燈に火を入れる。
てぇのは。

随分と、節電になる。
節電になって、江戸の風情も出る。
夜間の管理が大変だろうが、想像しただけで、面白い。

常夜燈の明かりで観る、桜。
その、闇を溶かして映し出される景色こそが、
純然たる、風流。
その景色を目の前に、現代人である私たちはおそらく、
ポケットからガサゴソと、携帯電話やデジカメを取り出しすのだろう。
そして、徐に、カシャリ。

【天候】
終日、快晴。
所謂、ぽかぽか陽気が続く。