1227声 雨の表情

2011年05月11日

感覚的なものなのだろう。
夏の雨ってのは、なんだか、その雨音が聞きたくなる。
室内に居る時など、窓を開けて深呼吸し、
雨の音を聞きながら、雨の匂いを肺一杯に入れたい。
などと思う事が、しばしばある。
ひとえに「夏」、と言っても、それは「初夏」。
まさしく、これを書いている、今時期から梅雨時と言う事になる。

気候が暖かい。
と言う事もあるのだろうが、雨の表情が豊か、だからではなかろうか。
殊に今時期、つまり菜種梅雨から五月雨に移行し、梅雨に入る時期。
先程まで、霧雨かと思っていたら、次の瞬間には、激しく屋根を叩いている。
そして、何かに気を取られている隙に、小糠雨くらいに、落ち着いている。
感情の起伏が激しい、と言うか、表現力に富んでいる。

今日は句会の日で、丁度、雨天での句会となった。
ひとえに「雨」、と言っても、それは、なんであろう。
霧雨か、小糠雨か、細雨か。
菜種梅雨か、五月雨か。
自然の、その機微を五七五で捉えてこその、俳句であろう。
なんて、まだまだ、俳句初学の位置にいる私が、
偉そうに述べている。
俳句に限らずとも、生活の中で、例えば他人と会話をしていても、
そう言った機微を、捉えてゆきたい。

雨にも、光にも、緑にも、そして人にも、まだ春のやわらかさが、
残っている様に感じた。

【天候】
終日、雨降り。
夜半になって、一時的に止む。