1242声 巡って節電

2011年05月26日

キーワードは,、「節電」。
それを受けて、益々、「銭湯だな」と言う気持を強くした。

気象庁は昨日。
夏期、6、7、8月の平均気温が、北日本を除いて、
平年並みか、それよりも高い傾向になる。
かも知れんよ、との予想を発表した。

これを受けて、今朝の朝刊各紙でも、
今夏の節電計画記事が、載っていた。
電力需要の多い夏場は特に、公的機関や企業はもとより、
多くの一般家庭が、節電に取り組むことになるだろう。
また、巷の生活環境が、そう言う風潮に包まれる事は必至である。

簡単に節電できる事。
ごく単純に考えて、多くの家庭が内風呂でなく、近所の銭湯を利用したら、
節電かつco2の削減になる。
しかし、東京23区じゃあるまいし、近所に銭湯がある地域に住んでいる人。
なんてのは、地方都市において、ごく一部の人に限られてしまう。

しかし、足を伸ばせば、思わぬ場所にあるものである。
群馬県内の市町村で、銭湯の数が多いのは、前橋、桐生、高崎の三市。
これが、群を抜いている。
桐生の銭湯は面白い事に、みな、本町通り沿いの周辺にある。
前橋、高崎の銭湯は、市街地から郊外に至るまで、点在している。

「巡って節電、群馬の銭湯」

なんて、銘を打って、お遍路式に巡るのも楽しそうである。
子供に銭湯文化を教えるのにも、いい機会かもしれない。
公衆浴場のマナーが身に付いている若者と言うのは、
とてもカッコイイものである。

私が桐生の銭湯を、巡っていた時期。
真夏の夕方に、一軒の銭湯に入っていた。
ガラガラっと、脱衣場の引き戸が開いて、入って来たのは、
高校サッカー部と思しき、真っ黒く日焼けした、青年。
その出で立ちは、所謂、「今風」だが、浴室へ入っての入浴マナーは、
以外にも、華麗なる所作でこなして行く。
まず体を流し、静かに湯船に入り、素早く体を洗い、挨拶して出て行く。
私は、いささか湯当たり気味によって、朦朧となる視力で、
その一連の動作を横目で見ていた。
そして、感動した。
「日本の若者は、こうでなくてはいかん」
とさえ、思った。

瓶牛乳の一本でも、奢ってあげよう。
と思っていたのだが、ぐずな私が浴室を出る頃には、
もう、彼の姿はなかった。
部活の汗を流して、これから、遊びに行くのだろう。
ああ言う奴は、モテるな。
と言う、感慨を珈琲牛乳で飲み下し、たるんだ腹を、ひとつ叩いた。

【天候】
終日、曇天。
夜半から、断続的な強い雨