キーワードは,、「節電」。
それを受けて、益々、「銭湯だな」と言う気持を強くした。
気象庁は昨日。
夏期、6、7、8月の平均気温が、北日本を除いて、
平年並みか、それよりも高い傾向になる。
かも知れんよ、との予想を発表した。
これを受けて、今朝の朝刊各紙でも、
今夏の節電計画記事が、載っていた。
電力需要の多い夏場は特に、公的機関や企業はもとより、
多くの一般家庭が、節電に取り組むことになるだろう。
また、巷の生活環境が、そう言う風潮に包まれる事は必至である。
簡単に節電できる事。
ごく単純に考えて、多くの家庭が内風呂でなく、近所の銭湯を利用したら、
節電かつco2の削減になる。
しかし、東京23区じゃあるまいし、近所に銭湯がある地域に住んでいる人。
なんてのは、地方都市において、ごく一部の人に限られてしまう。
しかし、足を伸ばせば、思わぬ場所にあるものである。
群馬県内の市町村で、銭湯の数が多いのは、前橋、桐生、高崎の三市。
これが、群を抜いている。
桐生の銭湯は面白い事に、みな、本町通り沿いの周辺にある。
前橋、高崎の銭湯は、市街地から郊外に至るまで、点在している。
「巡って節電、群馬の銭湯」
なんて、銘を打って、お遍路式に巡るのも楽しそうである。
子供に銭湯文化を教えるのにも、いい機会かもしれない。
公衆浴場のマナーが身に付いている若者と言うのは、
とてもカッコイイものである。
私が桐生の銭湯を、巡っていた時期。
真夏の夕方に、一軒の銭湯に入っていた。
ガラガラっと、脱衣場の引き戸が開いて、入って来たのは、
高校サッカー部と思しき、真っ黒く日焼けした、青年。
その出で立ちは、所謂、「今風」だが、浴室へ入っての入浴マナーは、
以外にも、華麗なる所作でこなして行く。
まず体を流し、静かに湯船に入り、素早く体を洗い、挨拶して出て行く。
私は、いささか湯当たり気味によって、朦朧となる視力で、
その一連の動作を横目で見ていた。
そして、感動した。
「日本の若者は、こうでなくてはいかん」
とさえ、思った。
瓶牛乳の一本でも、奢ってあげよう。
と思っていたのだが、ぐずな私が浴室を出る頃には、
もう、彼の姿はなかった。
部活の汗を流して、これから、遊びに行くのだろう。
ああ言う奴は、モテるな。
と言う、感慨を珈琲牛乳で飲み下し、たるんだ腹を、ひとつ叩いた。
【天候】
終日、曇天。
夜半から、断続的な強い雨