昨日から関東甲信越地方も、入梅。
例年よりも早く、初日の今日はまとまった雨こそ降らないが、
鉛色の曇天であった。
空の色に呼応するように、体の方も、
鉛を流し込まれたかの如く、重たく、ひねもすダルかった。
これは多分に、二日酔いの影響が色濃い。
こう言う日は、風呂上がりに麦酒でも飲めば、
立ちどころに体が軽くなるのだが、それでは、悪循環。
と思いつつも、冷蔵庫に冷えている(自分で補充するのだが)から、
それがいけない。
湯上がりに、さて麦酒と、冷蔵庫を開けると、缶麦酒の横に一本の瓶。
「軽快グルコサミン」
と、ある。
祖父から貰った、明治乳業の乳酸菌飲料である。
宅配をとっているのだが、あまり飲まないので、
宅を訪れるといつもくれる。
祖父は、グルコサミンを飲まずとも、軽快である。
体調を警戒すべきは、むしろ、不摂生な私の方であろう。
グルコサミンをひと飲みにして、缶ではなく、瓶麦酒を手に取る。
この瓶麦酒、俳句仲間の方から頂いた、地麦酒である。
「いわて蔵ビール」
と言う、地麦酒好きには知られた、東北の地麦酒界の雄。
以前、東京の何処かのビアパブで、
ここのIPAだけは飲んだ記憶がある。
醸造元の「世嬉の一酒造」で、出来たての麦酒を飲んでみたい。
そう思った。
地域色の濃さも、大手の麦酒とは一線を画す、
地麦酒の魅力であり、面白さである。
それは、日本酒や、他の酒にも言える事だが。
そして、つまみは。
と、冷蔵庫の隅を漁ると、手頃な物が見つかった。
「笹かまぼこ」、である。
本場、仙台産なのは、仙台に居る親戚からの贈り物だから。
銘菓「かもめの卵」やら、「笹かまぼこ」やら、「南部煎餅」やら。
沢山、頂いた。
震災の当時は、あちらを支援しようと息巻いていたが、
今となっては、完全にこちらが支援されている。
全て、頂きものづくめの、晩酌。
頂きもの品々に反比例し、私の贈り物は何と少ない事か。
せめて、礼くらいはと思い、仙台の親戚宅へ電話を繋いだ。
親戚のおばちゃんは、楽しそうに、祭りの事を話した。
勿論、「七夕」の、である。
今年は、「復興と鎮魂」をテーマに、市民一丸となって、
祭りの準備を進めているらしい。
確かに、今年の、特に東北地方の祭りは、特別なものとなるであろう。
「行きたいなぁ」
と答えつつ、同日に開催される「高崎祭り」の事が、チクリと胸を刺した。
【天候】
終日、曇天。
時折、ごく微弱な、雨。