今日も、自宅に本が届いた。
最近、アマゾンで本を買う様になったのは、
俳句関連の本を改めて漁り始めたから、である。
俳句に関連する本、例えば、有名とは言えない俳人の句集。
など、専門的な古書店でなくては、手に入らない。
そこでも、句集などは部数も少なく、私家版のもの多いので、
目当てのものを探し出すのは、とても困難な作業となる。
それが、アマゾンなどのネット書店では、
検索した情報を一覧参照できるので、恐れ入ってしまう。
ふと気付いたのだが、アマゾン内で、自分の本が売れた数よりも、
他人の本を買った数の方が、何倍も多い。
当たり前と言えば、その通りだが、何だか、胸のつかえを感じる。
「だいたいが、売ろうとしてるのか」
と言う、鋭い指摘を受けた事があるが、その答えに窮してしまった。
自分の好きなように作った本なので、自分の好きな様に売る。
そう言う気持ちは、中々、言葉にするのが難しい。
「古書」、と言えば、近年。
「一箱古本市」が、全国に飛び火していると言う記事を、
何処かで見かけた。
一箱古本市、てぇのは、東京の谷根千(谷中根津千駄木)にある、
不忍通り、通称「不忍ブックストリート」で開催されている、古本の青空市。
参加者は、蜜柑箱位のダンボール箱を、店として、指定店舗の前で販売する。
売るのも本好き、買うのも本好き、と言う、単なる売り買いを越えた、
本との出会い方が出来る、催しである。
私も数年前に、この「めっかった群馬」周辺の仲間と、出掛けた事がある。
文庫を4、5冊買った記憶がある。
澁澤龍彦の河出文庫か、何にかだったか。
地域雑誌「谷根千」を、その編集者の方から直接買う事ができ、
この町と人に、とても親近感を覚えた。
アマゾンで買うのも、確かに、便利なのだが、それまでである。
本を買う上で、一番面白いのは、出会い方、である。
思わぬところで、思わぬ本に出会う。
その一冊が、人生を変える様な本だったりするから、面白い。
そう言う本に出会えるのは、無論、一箱古本市のよう、
本を愛する人たちが場所だろう。
群馬県に飛び火してくれれば、それは、素晴らしいこと、と思う。
【天候】
朝より豪雨。
昼過ぎに、雨止み、晴れ間が出始める。
その後、夕方頃には回復。
各地で、河川増水や土砂など、大雨による水害が出ている。