1272声 俳句の扉

2011年06月25日

電車の車窓。
ではいつも、俳句を詠む、事にしている。
実際、眠たくなってきて、すぐ寝てしまうのだが、
一応、句調とペンを持ったまま、寝ている。

仲間が、ツイッターで俳句をやっている。
自由奔放に、刺激的な作品を詠んでいる。
短い文字制限と言い、日々のつぶやきと言う在り方と言い、
俳句との相性がすこぶる良いと感じる。

「沢山詠んで沢山捨てろ」
とは初学の頃(今でも初学ではあるが)、大先輩の俳人の方から教わった。
それから私も、沢山捨てる為に、沢山詠むようになった。

最近、師系を持たず、結社などにも属さずに、
活躍の場を広げている俳人の方が、いる。
特に若い方に多いが、将来では、それがますます顕著になりそうである。
ツイッターなどのツールを自在に操って育つ俳人が、
「革新」を引っ提げて、登場する時が来るのだろう。
ともあれ、面白い事になって来そうである。

「俳句」
と言う詩形に捉われずとも、目の前の出来事を咀嚼し、省略し、
十七文字に削ぎ落して、表現する。
と言う事は、文章修業にもなる。

今日も、電車に乗る予定がある。
車窓で眠りこけている私の手には、句調とペン。
そして、携帯電話があるだろう。
今は未だ、ツイッターで開かれつつある、俳句世界の一つの扉を、
隅でチラチラと覗き見している。
その扉の方に、眩いばかりの光を感じる事は、確かである。

【天候】
終日、小雨交じりの曇天。
暑さ和らぐが、湿度高し。