1279声 夜の商店街のときめき

2011年07月02日

「みんな忙しい」
ぼんやりと、そう思っている。

昨日の七月一日から、三ヶ月間に亘って開催される、大型観光イベント、
「群馬デスティネーションキャンペーン」が始まった。
それに伴って、県内各地でもイベントが開かれており、
何やら人が動いている気配がする。

祭りや花火大会の準備。
地元サッカーチームの試合。

週末にある、群馬県知事選挙。
その最後の追い込みであろう、炎天下。
自転車の演説部隊が、候補者の名前を絶叫しながら、漕いで行く。

街中が何やら、忙しない。
額に玉の汗を浮かべながら、人々は行き交っている。
日中、ぼんやりしていて、夜。
のこのこと、街中へ出掛けた。
「高崎田町屋台通り」を覗くと、区画の往来にテーブルと席が沢山出ていた。
皆、美味そうに、焼き肉で一杯やっている。
夜風に棚引く煙に巻かれながら、ノースリーブの若者がジョッキを飲み干す。
その光景は、なんとも、夏めいていた。

千鳥足で、夜の商店街をほっつき歩いていたら、七夕飾りを見掛けた。
もう、そんな季節。

文月や六日も常の夜には似ず  芭蕉

「ときめき」てぇ、事だろう。
七月七日の前夜は、誰しも、常の夜では無い、ときめきがある。
六日の夜に思う、その感覚は、とても尊い、と思った。
怪しげなお姉さん方の、生温い視線を振り払って、
人気の無い夜の商店街を、ずんずん進む。

【天候】
雲の多い晴れ。
梅雨らしい蒸し暑さ。