1289声 忘れたい重さ

2011年07月12日

今日もまた、酷暑である。
今年の夏は、専門家の意見を聞かずとも、最高に暑い夏になる。
と言う事だけは、確信している。
熱中症の報道も、日増しに増加しており、毎日、何だか恐ろしい心持で、
玄関の戸を開けて一歩踏み出す。

「恐ろしい」
などと、年寄臭い事を言っているが、実際、何であろうか。
私が毎日感じている、この慢性的な全身倦怠感は。
子供時分に、自分の父親を筆頭とするおっさん連中を見て、
「大人はだらだらしているなぁ」
と呆れていたが、実際、自分がおっさんになってみると、
その「だらだら」の理由が良く分かる。
毎日の全身倦怠感による体の重みが、目下の実際問題なのである。

風の噂で、子供等はもう、カブト虫やクワガタ虫捕りに夢中らしい。
この気温では、早いものはもう地上に出てきているだろう。
もっとも、最近虫取り網などもって、野山を駆けずり回っている子供たち。
と言う牧歌的な光景を、目の当たりにしていない。
そればかりか、朝、近所の登校班の子供たちを見掛けると、
みな、落ち着き払って、足取り重く、だるそうにして歩いて行く。
しかし、夕方になると、下校の子供たちみな、
いきいきと飛び跳ねながら帰っているので、そう言うところは、子供らしいと感じる。

いささか涼しい風が吹き始めた、夕方。
県内に広く展開する大型書店の本部へ、
「群馬伝統銭湯大全」を取りに行った。
発売以降、店頭に置いてもらっていたのだが、
本日をもって、ひとまず終了。
どっさりと売れ残りの本を積んで走る、車の重みが、とてもせつない。
帰路の途中、ひとまず、麦酒を買って帰ろうと思った。
重さを忘れる一時の為の一杯。
なのだと、思う。
飲む動機ってのは。

【天候】
終日、夏日。
館林市などは、まだ記録的な暑さが続いている。