今日もまた、酷暑である。
今年の夏は、専門家の意見を聞かずとも、最高に暑い夏になる。
と言う事だけは、確信している。
熱中症の報道も、日増しに増加しており、毎日、何だか恐ろしい心持で、
玄関の戸を開けて一歩踏み出す。
「恐ろしい」
などと、年寄臭い事を言っているが、実際、何であろうか。
私が毎日感じている、この慢性的な全身倦怠感は。
子供時分に、自分の父親を筆頭とするおっさん連中を見て、
「大人はだらだらしているなぁ」
と呆れていたが、実際、自分がおっさんになってみると、
その「だらだら」の理由が良く分かる。
毎日の全身倦怠感による体の重みが、目下の実際問題なのである。
風の噂で、子供等はもう、カブト虫やクワガタ虫捕りに夢中らしい。
この気温では、早いものはもう地上に出てきているだろう。
もっとも、最近虫取り網などもって、野山を駆けずり回っている子供たち。
と言う牧歌的な光景を、目の当たりにしていない。
そればかりか、朝、近所の登校班の子供たちを見掛けると、
みな、落ち着き払って、足取り重く、だるそうにして歩いて行く。
しかし、夕方になると、下校の子供たちみな、
いきいきと飛び跳ねながら帰っているので、そう言うところは、子供らしいと感じる。
いささか涼しい風が吹き始めた、夕方。
県内に広く展開する大型書店の本部へ、
「群馬伝統銭湯大全」を取りに行った。
発売以降、店頭に置いてもらっていたのだが、
本日をもって、ひとまず終了。
どっさりと売れ残りの本を積んで走る、車の重みが、とてもせつない。
帰路の途中、ひとまず、麦酒を買って帰ろうと思った。
重さを忘れる一時の為の一杯。
なのだと、思う。
飲む動機ってのは。
【天候】
終日、夏日。
館林市などは、まだ記録的な暑さが続いている。