1322声 海沿いの街

2011年08月14日

「原発」
群馬県に住む私にとっては、正直、左程それを意識した生活をしていなかった。
しかし、3月11日以降、否が応でも考えなければならない、抜き差しならぬ状況下に、
列島全土が、いま、ある。
私が昨日行って来た、茨城県の海沿いにも原発はあり、
その周辺には当然ながら、生活もある。

せっかく茨城県へ行ったのだから、銭湯へ入ってとんぼ帰りもさみしいので、
途中、「那珂湊」やら海沿いの街を訪ねた。
魚市場へ寄ったのだが、どうにも、客入りが芳しくない印象を受けた。
私が、大洗の水族館やら那珂湊やらへ海水浴を兼ねて、今時期に旅行したのは、
もうふた昔も前の子供時分だが、その当時の活況から比べ、随分と落ち着いている。
やはり、放射能の影響なのかなと、連日の各報道機関のニュースを思い出し、そう考えていた。

津波の被害を受け、いま、風評の被害を受けていると言う状況だが、
それでも、魚市場に海産物は豊富にあり、来客もいる。
買い物で触れ合った、市場の方々は、溌剌と頑張っていた。
ふらりと入った魚市場の二階にある食堂からは、湾内にある海が眺望できた。
凪いでいる穏やかな海を眺めつつ、海鮮丼に箸を進める。
来る途中に見た、靄に包まれ浮かんでいる、松林の中の、
あの巨大な人工物の光景が、頭から離れなかった。

【天候】
終日、炎天。