1383声 秋の百日紅

2011年10月14日

一雨ごとに、秋も深まって来ている。
秋気も澄んで、里の山肌では初紅葉が目に付く。
そんな時期に、狂い咲きであろうか、庭の百日紅の木が花を咲かせている。

百日紅と言えば、概ね真夏に咲く花である。
この庭でも、盛夏の陽射しの中、百日紅が鮮やかなピンク色を咲かせていた。
その同じ木から、麗らかな秋の日差しが差し込むとは言え、10月も中旬を過ぎて、
また、鮮やかに咲いている。
夏の頃とは違い、枝先のもっとも明るさが集まっている部分に、ひと固まり花を付けている。

狂い咲きの百日紅から、縹渺とした秋の雲が出てゆく。
2011年も残り二月。
何も無く、何事も無く、穏やかに月日が流れて欲しい。

【天候】
終日、雲多くも穏やかな秋の日。