1485声 わたわたわたわた

2012年01月25日

今日の日中は、日差しも力強く、やや春めいてきた空気を感じた。
しかし、遠景の榛名山を仰げば綺麗に雪化粧をしており、
一気に寒さを覚える。

公園の小川、である。
川面の表面に、薄く氷が張っていた。
俳句では、「薄氷」と言う春の季題があるが、
まだ寒明けしていない一月後半の今日にあって、
まさにその薄氷と言えるような氷だった。

季節を先取りして薄氷の句を作ろうと、
しばらくその小さなせせらぎを眺めていた。
解けて始めている切り口が絶えず輝いていたり、
所々、空いた穴には空が映っていたり。
薄氷の表面を指で押して見ると、その下に閉じ込められている気泡が、
「わたわたわたわた」していた。
眺めていると、なんだかこの小さな泡の粒に、妙な親近感が生まれた。

【天候】
終日、雲多くも晴れ。