1631声 修道院麦酒

2012年06月20日

「まいった」
今日、何度この言葉を発したことか分からぬ。
ともかく、まいってしまった。
暑さに、である。

台風一過ですっきりと青空。
などと、背伸びしていた朝も束の間。
気温はぐんぐん上がり、高崎市では午前中に33℃を観測した。
夏の暑さに比べれば、などと数字だけ見ればそう思うが、
体感はそう簡単にはいかない。

まだ体が暑さに慣れておらず、みるみる体力を消耗して、
朝からずしりと倦怠感。
昼には食欲不振で、夜には。
つまりいま、思考停止状態に陥ろうとしている。

夏場の食欲不振の時は、やはり麦酒が良い。
これは飲んだくれとしての見解とあなどるなかれ、
とても理にかなっているのである。
中世の頃、ドイツの土地土地の修道院では、地麦酒が醸造されていた。
これを断食の期間中は、ガブガブ飲む。
つまり、パンを食べられないかわりに、同じ原料から作った麦酒を飲んで、
栄養を補給していたのである。
その伝で、夏場で食欲がない時は、無理して栄養のあるものを食べずとも、
麦酒をのんでいれば大丈夫。
おそらく。
当時の修道士たちも、意外と断食の時期を楽しみにしていたりして。

【天候】
終日、晴れて真夏日。