1634声 西日暮里から

2012年06月23日

改札を出てすぐのところにある、立ち食いそば屋の暖簾をくぐる。
冷たい蕎麦を頼んで、急いで口にかきこんで小銭を置いて出る。
こんなにも忙しなく昼食を取らねばならぬのは、いつも遅刻癖のせいで、
立ち食い蕎麦屋を辞した時刻は、句会開始の十五分前。
句会場である高校は、駅から徒歩五分の位置にあるので、
まだ間に合う目算なのである。
開始時刻には間に合うが、開始までに投句、
つまり短冊に句を書いて提出せねばならない。
その時間を考えると、もう瀬戸際に来ている。

教室に入ると、中高生は全員きちんと着座しており、汗みずくになりながらも、
なんとか句を短冊に書いて提出することができた。
句会はたんたんと進み、いつもながら私の成績は振るわぬが、
学ぶことの多い句が多数鑑賞できた。
この日、新入部員の中学一年生が二人参加しており(俳句部を中心としたの句会なのである)、
去年ランドセルを背負っていたとは思えぬ、その力量に驚愕した。
句会が終わり、私は翌日の予定のために辞したが、
結局は両国で地ビールを飲んでくれてしまって、「予定のため」などお構いなしに、
盛大に本末転倒してしまった。

【天候】
晴れたり曇ったり。