1640声 六月の帰り路

2012年06月29日

梅雨晴れで日ざしはたくましいが、木陰入れば涼風が心地好く、
昼寝でもしたいような穏やかな日だった。
そんな日なので、どうしても夕方。
缶麦酒に手が伸びてしまい、一缶二缶と進んで行って、このざまである。
この「ざま」と言うのは、冴えない時候の挨拶からの文章導入であって、
ほろほろと酔っているからこうなる。

そして、夜半となったいま。
やはり、遠くの蛙の声を乗せて来る夜風が心地好い。
ビアガーデンや屋台など、屋外で飲んだら気分がよいだろう。
それよりも気分がよいのは、帰り路である。
街灯も無い様な一面の水田の中の一本路を、ふらふらと歩く。
心地好い夜風と、降るような蛙の声。
この時ばかりは、都市生活者でなくてよかったと思える。
用を足そうとして、何度暗がりの溝へ足を滑らしたことだろう。

【天候】
終日、雲多くも晴れ。