1667声 夏の艶

2012年07月26日

大急ぎ大急ぎ。
車を駆って到着したのが、投句締め切りの20分前だった。

座の後の方から、第一声。
「あぁ、いま着いたばかりだからもう少し延ばしましょうか」
締め切り時間を、である。
「いえ、2分で一句作るので、大丈夫です」
などと、いささか危うい決意をして、きっぱり断った。
すると、句の捻出に苦戦しているのか、数名の視線がギロリと刺さってきた。
つまりは、「格好付けずに、もう少し延ばせ」と言うのである。
意を酌んで、机の上のノンアルコールビールも酌みつつ、
「では、3分で一句にさせて頂きます」。

夏衣、白服、浴衣、扇子に団扇に扇風機。
夏は座って句会の参加者を眺めているだけでも、季題が豊富である。
そして、どこか艶っぽい句が多くなるのも、また夏らしさである。

【天候】
終日、炎天。