1677声 あの音頭

2012年08月05日

勤め人の「日報」の如く、一日の報告のような事はやりたくないのだが、
折からの炎天で、もう思考回路が焼き付いてしまっている。
それなので、報告めいてしまう懸念と、連日のビール疲れをひしひしと感じつつ、
書きたい事を書きたいだけ。

ちろちろっと、高崎祭りを見物してから、長野県の小諸を目指した。
目的は「高濱虚子記念館」である。
小諸は軽井沢の先だし、高崎市より少しは涼しいのであるまいか。
そう言う淡い期待は、佐久のインターを下りて直ぐ、打ち砕かれた。
風が滞留しており、むしろこちらよりも暑いような印象である。
昔読んだ藤村の、あれは「千曲川のスケッチ」だかなにかの印象だと、
涼しげな風が吹き亘っている印象があったが、この猛暑は自分の思い違いか、
昨今の異常気象の影響であろうか。

ひとしきり記念館と隣にある虚子庵を見学し、そのまま、
懐古園をちらりと見て、そそくさと帰ってきた。
連日の祭り疲れもあって、足腰が筋肉痛である。
ともあれ、一昨日に行った桐生八木節まつりりの、あの「音頭」が、
言えば、あの全日本八木節競演大会の出場者の「音頭」が、耳から離れない。
堀澤さんは今年もまた、八木節を体感して、比喩ではなく、泣いていた。
丁度、いま、八木節まつり最終日の最後の音頭を踊り狂っているところであろう。
本町五丁目交差点に屹立している櫓を取り囲んで、祭半纏から湯気をあげて、
無心になって、ただもうその身を、八木節音頭に委ねて。

【天候】
終日、快晴。