1706声 コスモスの駅

2012年09月05日

今夜は殊に蒸し暑い。
月光もなんだか濁っていて、虫の声も重たく感じる。
それと関係があるのだろうか、部屋の中に小さな羽虫がやけに多い。
特に、蛍光灯のあたりに狂い飛んでいる。

群馬県山間部にはもう秋の気配が濃く、路肩にコスモスなど揺れていた。
さる俳人の方に聞いたのだが、俳句大会などで選をしていると、
「コスモス」と「無人駅」を取り合わせた句が、毎回多く出て来るらしい。

この二つを織り交ぜた、現代の月並俳句の代表選手のような句を、
俳句初心の頃に作っていたことを思い出した。
ローカル線の夕暮の車窓風景に馴染み深い人間にとっては、
そんな凡句を作りたくなる心境が痛いほどよくわかる。

【天候】
終日、快晴。