1713声 妙に落ち着く

2012年09月13日

なんだか、寂しいような平穏なような、
複雑ながら妙に落ち着ける時間が、一日の中にある。

それは食事の時。
食事たって私のことだから、勿論、狭っ苦しい定食屋での、ことである。
狭い店内の更に奥のカウンターに押し込められて、
埃っぽい壁を見つめつつ、から揚げなどに齧り付いている時。
妙に落ち着く心持がする。
鰻の寝床のようなラーメン屋で、
油照りした朱色のカウンターに目を落としながら、ラーメンを啜ってる時。
例の心持になる。

「水下さい」
てぇのが、忙しそうな店主に気を使って、結局言えず仕舞いで店を出る。
そして、店のすぐ横の自動販売機に小銭を入れることになっても、
複雑ながら妙に心は落ち着いているのである。

【天候】
終日、晴れ。