1754声 零余子

2012年10月24日

昨夜、「零余子」を生まれて初めて食べた。
蛇足ながら、零余子と書いて「むかご」と読む。
上州出身の俳人に、「長谷川零余子」があるが、
氏の号は「れいよし」と読む。

このむかごとは、山芋の葉のにできる、パチンコ玉くらいの球芽。
俳句の世界では、晩秋の季題の「零余子飯」として広く知られている。

笊に、塩茹でした零余子が盛られて出て来た。
その味わいは、とても山気豊かな滋味があった。
なんだか、懐かしい様な馴染み深い味である。
その味を通して、DNAに眠る自らのルーツに、触れたような気がした。

【天候】
終日、秋日和。